第14章 何はどうあれ一件落着?
「じゃあいれるよ…ゴム…着けなくていいよね?」
『いやぁっ!離してっ!』
脚を肩に乗せられ赤黒い凶器を近づけられ目を瞑った
しかし襲うであろうあの特有の痛みが襲って来ない
何かが壊れる音と男のうめき声
『えっ‥』
目を開けると…仁がいた…
ーーーーーーー
『…という訳だから仁ありがとう…助けてくれて』
「……っ」
仁に抱き締められた
「本当はここでお前を抱きてぇが外の奴等が待ってる…」
『えっ?』
ガチャッ
仁の部屋から出ると幹部のみんなと夏海
「あいり~!良かった!」
『夏海…』
「心配したんだよ?誘拐されたって聞いて…」
『ありがとう…』
ドカッ!
なぜか仁に蹴られる斗真…
「なんだよ仁…お前オレの考えてること分かるのかよ?」
「うわっ…斗真の頭の中とかピンクのお花畑だろ?」
「さすが和馬!言えてる」
「みんなしてひでぇよ」
よく分からないけど…みんな笑ってくれて良かった
『みんな…ありがとう』
〈〈〈〈…可愛い……〉〉〉〉
言葉に出すと仁が怖いため心の叫び
「てめぇら見んじゃねぇよ…」
仁に抱き寄せられた
本当に今が幸せだ