第13章 壊れた歯車
あいりが祖父の話を断ったって聞いて、数日経ったある日のことだった
「おはよう!気になってる彼とはどうなったの?」
『……』
「あいり?」
挨拶をスルーされ自分の椅子に座るあいり
『ねぇ、迷惑かけたらごめんね…無力すぎて…何も出来なかった…』
「何のこと?」
『…私来年から普通科だって…』
「はぁ?なんでよ!?成績も良いし授業態度も真面目でしょ?理事長室に乗り込んで来るわ!」
『そこまでしなくても大丈夫だよ?また来年普通科で頑張れば元に戻れるって言われたし…素行不良だって言われたの。』
「素行不良!?“X”と関わったから!?」
『理由を教えてくれなかった‥。でも大丈夫。来年努力して卒業は特進科になるように努力する』
「‥ッ‥分かったわ!私も一緒に普通科に行くわ!これは私が決めたことよ?あんたを一人で行かせる訳ないでしょ?」
“私と親友になったことを後悔しなさい”と付け加えるとやっと笑ってくれた彼女…
何があったのか分からない。でも支えることなら私にもできる
『ありがとう』
その日の内に両親に頼み来年普通科にしてもらった
あいりの名前を出しただけでうちの親は直ぐにOK
ふんっ!親友を嘗めんじゃないわよ!
~夏海side1年前 end~