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あなたにだけは囚われない!【R18】

第13章 壊れた歯車



~1年前~


「授業って聞いてるだけで眠くなるわ!きっと先生の教え方が良くないの。そう、そうよ!」

『…夏海、試験の結果が悪いからって他人に責任を押し付けないの』

「…そうよね。はぁ~。どうして苦手なのかしら…興味のあることなら直ぐに覚えられるのに」

『確かに。でも特別科だから進みが早いのかも。大丈夫!私が教えるよ!明日休日だし、ショッピングついでにカフェで勉強しようよ』

「良いわね!この間オープンしたカフェに行きたいわ!」

“バイバイ~”といって笑っていたあいり…






しかし次の日私の家に来たあいりは、寝不足気味なのか泣いたのか目が腫れていた

「ちょっと!どうしたのよ!?ひっどい顔よ!私の部屋に入って!」

『…ん』

部屋に入り冷たいタオルを目に充てさせる

「そんな顔じゃショッピング行けないじゃないの!予定変更するわ!私の家で勉強会ね?」
あいりが心配で少しおどけて言ってみると

『夏海っ…ッ…』
泣き始めるあいり…

「何があったの?相手は誰?私がぶっ飛ばしてくるわ!」

『違うの…あのね…昨日家に帰ったら祖父がいたの』

「はっ?祖父!?でもお母さんの方はもう亡くなってたんじゃ…」
幽霊にでも会って泣いてるの?と馬鹿らしい疑問が頭に浮かぶ

『ん…お母さんのお父さんは亡くなってるよ』
どういうことなのかさっぱり分からない…

「…幽霊でも見たの?」

『…会えたらいいな…おじいちゃんに…』

「……。」


意味が分からないわ









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