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あなたにだけは囚われない!【R18】

第12章 なぁ、たまには慰めろよ…


優side

「優っ!どうしてあの女がここにいるのよ!?」

「夏海…落ち着いてください」

彼女が怒るのも無理はない
幹部部屋には昨日助けた橘愛がいるのだから

「私、あの女嫌いよ!
あいりを凄い血相で睨んでたのよ?」

「ああ、あの校門の時ですか…」

「あの女がいるってことは仁さんはあいりを捨てたのかしら?もしそうなら殴り飛ばさないと気が済まないわ!」

3人掛けのソファーにひとりで優雅に座っている橘
その後ろのテーブルに夏海、海斗、斗真、和馬が座っていた…陽希は寝坊か…

仁の姿は見当たらない

「あの女どこに泊まったの?まさか、仁さんの部屋!?」

「違います。客室です。

それで?海斗…どうして橘さんはここにいるのでしょうか?あなたですよね?この部屋にいれたのは?」

幹部部屋は幹部に認められたものだけしか入れない決まりがある
夏海は俺の彼女であり幹部の奴等にも認められている

だが橘は違う

「ま…待てっ!…俺は悪くないっ!…朝コンビニに飯を買いに行ったら帰り際に会っちまったんだよ!仁のところに連れていけ、幹部部屋に連れていけって…うるさくてな…」



ガチャ
扉が開き仁が出てきた…

「仁様おはようございます。昨日は助けていただきありがとうございます。」

仁に駆け寄り丁寧にお辞儀をする橘

「チッ…優…」

朝から不機嫌全開の“王さま”

仁がいつものソファーに座ったタイミングでコーヒーを出す

橘も3人掛けのソファーに戻る

「…あいりはどこだ?」
「…何度も電話してますが通じません」

「飯島は?」
「既読すら付かないわ…」

「チッ…」

俺と夏海で電話やメッセージを送っているが一向に返答がない

昨夜帰ると言ったはずのあいりがおらず、更に連絡すら取れない状況

あいりが心配なのか‥
仁の機嫌はいつもの三倍増し悪い





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