第10章 立ち止まってもいいですか?
授業が全て終わり、ホームルーム…
今日のドンキーの話しはすごく長かった
「ー…最近女子高生が襲われる事件が多発している…俺は心配だっ!もし、お前らがと考えるとっ俺は…俺は…っ!お前ら、そんなときの逃げ方をいくつか教えてやるぞ!~…
ー…それでな最終手段はな相手の玉を狙え!思いっきり蹴り上げるんだいいな!絶対やれよ!心配だ~!」
熱弁しているドンキーこれはいつ終わるのか…
でもこの学校にしては珍しい種類の教師だ
親の権力を恐れ、あまり生徒と関わろうとしない教師が多い中で、ドンキーは説教したりこうやって熱弁する…何だかんだ言っても良い先生だ!
「~…俺はなっ「先生、私たち車やバス送迎なのであり得ませんわ」」
そのドンキーの熱弁をぶった切る夏海…
ここは“夢女”。お嬢様が多く通っている。
バス登校の子も乗り場まではほとんど家族の送り迎えだ。
「…確かに…よし、ホームルーム終わりだ…先生は安心したぞ!」
何事もなかったかのように教室を出て行った
夏海と門の近くまで歩いて行くと人だかり…
デジャブ…
「誰だと思う?」
『やっぱりそうかな?』
「そうだと思うわ」
『じゃあ、海斗かな?』
「私は優にするわ」
『アイス1個で』
「いいわよ」
『…優って呼んでるの?』
「えっ、まぁね…」
『ん?何かあった?』
「秘密よ、後でね?」
アイス1個を賭けた勝負!
『えっ……』
でもそこにいたのはまさかの…
「遅え」
『……仁!?』
囲まれていたのは仁だった…