第1章 キヨさんの悩み
「キヨー?」
「なにー?」
「今暇ー?」
「ちょうど編集おわったとこ。」
「手伝ってー!」
「ういー!」
「これを水に通して!」
俺の任務は、生春巻きの皮。らいすぺーぱーというものを水でもどすこと。
水を張ったお皿にすっと通すくらいで柔らかくなるらしい。
「通したライスペーパーはまな板の上に置いて!」
「り!」
「なあ未来」
「なにー?」
「中身何入れんの?」
「基本的にサーモンとかエビとか。何個かお肉も入れてみるつもり」
「うおおお!うまそー!」
魚だけじゃなくて肉も入れてくれるあたり本当に俺のこと分かってる!!
「本っ当に俺の嫁!好き!」
「わ、今サーモン巻いてるんだからやめてよー!」
「ちぇ。じゃ、ご飯終わったらゆっくり……な?」
「…………ん。」
かわいい。なんだかんだ言って最後許しちゃうとこ。可愛い。
「っし!じゃあ頑張ってつくろーぜ!」
「うん、頑張ろうね」