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【イケメン戦国】風光る

第5章 再会


「あなたが帰る時は、俺に
出来ることなら何でもします。
同じ現代人仲間ですし。」

(...私達も、『仲間』なんだ。)

確かに知り合ったばかりではあるが、
この時代、仲間にあたるのだろう。

「...ありがとう、ございます。
...でも、」

(...私は、まだ、帰れない。)

それは言うまでもなく、
兄達がどこにいるのか、
分かっていないから。

「『でも』?」

聞き返した『佐助』さんに説明する。

「私がこの時代に来たのも、
『佐助』さんと似た条件下でした。
その時、私は兄二人と一緒にいたんです。」

「兄...。」

「はい。
...今、二人がどこにいるのか、
何をしているのか、
...全く分からなくて。」

(なのに、そんな状況で
一人だけ、現代になんか帰れない)

一緒にいた、ということは、
愁兄も千兄も、わたしと同じように
『タイムスリップ』した可能性が高い。
私はたまたま『佐助』さん、
という同じ現代人仲間がいた。

(...だけど、)
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