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【イケメン戦国】風光る

第5章 再会


「はい。」

あっさりと答えた『佐助』さん。

(ってことは、『佐助』さんは、
ここに、残るってこと...?)

「何故、ですか?」

『戦国時代』より、現代の方がよっぽど
安全に決まってる。
それに、ここに残るということは、
今までの生活、全てを捨てるということだ。

(なのに、)

何故そんな結論に至ったのか。
疑問でしかない。

(私だって、歴史好きだけど
わざわざ危険な目に会いたいとは思わない。
...いや、思えない。)

そういう疑問を抱く。
私の質問に対して『佐助』さんは、

「...大切な、仲間が出来たからです。」

と応じた。

(...仲間?)

なおも首を傾げる私に、

「上司や友人...、...俺はここで
現代に帰れない理由を、
見つけてしまったんです。」

(...現代に帰れない理由。)

帰る理由なんてどこにでも転がっている。
ただ、その逆はそうもいかない。
でもそれを、『佐助』さんは
この四年で見つけたのだろう。

(...私が勝手に止める権利なんて、ないよね。)
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