第3章 出会い2
「...あまり、驚かないんですね。」
「...ええ。まあ。想像はしていたので。」
(合っていたことにびっくりって感じかな。)
そんなことを考えた。
「時間がないのでざっくり説明すると、俺達は『ワームホール』という『時空の歪み』からここ、戦国時代に『タイムスリップ』してきました。」
「『ワームホール』...。」
「はい。あなたは見たところ、今日『タイムスリップ』してきたようですが、俺はかれこれ四年になります。」
(四年!?長っ!)
『タイムスリップ』したことより驚いた気がする。
「そういえば、自己紹介がまだでしたね。俺の名前は『佐助』といって、ここでは『猿飛 佐助』と名乗っています。」
「『猿飛 佐助』って...、架空の人物ですよね?」
「ええ。直接歴史には影響がないかと思って。」
(『直接』じゃないにしろ、影響は絶対あると思うな...。だって、あの『猿飛 佐助』だし。)