• テキストサイズ

【イケメン戦国】風光る

第3章 出会い2


...パカラッ、パカラッ。

馬が駆けてくる音。

(...はあ。今度は誰?)

心の中でため息をつきながら音のする方を見る。
すると、

「...何処に行ったんだ、本当に。」

(...!あの声は...。)

何処かで聞いたことがある。
そう思った瞬間、反射的に私は傍の木に隠れた。

(あれは...、あの場所で『秀吉』って呼ばれてた人。)

今、私のすぐ近くで馬から降りたのは、あのたれ目の男性。

「...ん?これは...。」

男性は私が先程倒した追い剥ぎ達に目をとめる。
そして、近づきその男達をしばし観察した後、

「...誰かいるのか?」

と言った。

(っ...!)

つい息を呑んでしまう。

(...あの人達を倒した人を探してるんだ。決して、私がここにいることがばれたわけじゃない。)

落ち着け、と自分に言い聞かせる。
しかし、それを嘲笑うかのように、

パカラッ、パカラッ。

新しい馬の足音が聞こえてきた。
/ 119ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp