第3章 出会い2
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「弱っ。」
思わず呟いた私の目線の先には、のびている男性が三人。
(刀持ってるから気を付けないと、って思ってたけど、ただのお飾りだったか。)
先程、男性の一人に襲いかけられたが、それをひらりとかわし、相手がバランスを崩した時点で腰を思いきり蹴った。
あとの二人も似たような感じで倒した。
(...腰って、気絶するくらい痛い所?)
一つの疑問が頭に浮かびながらも、
(でも、こういう時のために、『護身術』習ってて良かった。)
そう安心する。
子供の頃、愁兄に勧められ『護身術』を習うことになった。
今ではその教室に私の敵はいない。
(強くなりすぎたかも?)
女なのに、男を守れる程の強さを持ってるのはどうだろう、とよく考える。
(だから、『男』に間違えられるんだろうな。)
顔のせいもあると思うけど、と付け加える。
(...で、これ、どうしよう?)
男性達の処理に困っていた時だった。