• テキストサイズ

【イケメン戦国】風光る

第5章 再会


「多少は。」

(...多少。)

まさか、程度で返されるとは
思わなかった。

「でも、向こうはこっちを
知らないと思う。」

困惑する私に佐助さんは言う。

「そう、なの?」

「ああ。」

(向こうは知らない、って...。
どういう関係なんだろう...?)

忍者だからだろうか。

「引き止めて、ごめん。」

「いや、大丈夫。」

佐助さんは上で少し考え、

「次は、多分...、
一週間後位に来れると思う。」

と私に伝える。

「わざわざ、ありがとう...。」

(佐助さんには頭が上がらないな...。)

親切すぎる佐助さんに何を返せばいいのか
分からない。

「また、一週間後に。」

「うん。...気をつけて。」

簡単な挨拶を済ませた後、佐助さんによって
静かに元に戻される天井の板を見つめた。
そして、それは来た時と同じように音もなく
動かされ、ぴったりはまった。

(流石、忍者。)
/ 119ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp