第5章 再会
「手伝うって...?」
(さらっと言いのけたけど...。)
ポカンと呆ける私に
「そのままの意味です。
俺も、咲夜さんのお兄さん達を探します。」
と言ってくれる。
「...いいんですか?本当に。」
「いいもなにも、
同じ現代人仲間と、さっき言ったので。」
(っ...。)
何故か『佐助』さんの周りだけ
キラキラ光っている気がする。
(優しすぎるよ、『佐助』さん...!)
つい拝みたくなる気持ちをどうにか
抑えていると、
「それで、何かその方達を特定出来る情報は
ありませんか?」
(情報...。)
『佐助』さんへの返答を考える。
「...上の兄は、橘 愁弥、と言います。
目はたれ目で、穏やかな風貌だと思います。」
(とりあえず、外見の特徴、かな?)
そう思って、思いつくフレーズを並べる。
「下の兄は、千哉と言います。
目はつり目で、ちょっと、
きつそうな外見です。」