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CRIME【気象系BL小説】

第6章 não deixe


ー雅紀sideー


潤「相葉さん!」


手を振りながらこちらに向かって来る潤くんの笑顔が眩しい。
ドキドキしながら手を振り返した。


仕事終わり、駅の改札で待ち合わせをした。
潤くんと並んで歩き、予約していた店へと入った。


潤「わぁ…」


店員さんに席に案内してもらい、椅子に腰掛ける。
メニューを差し出すと潤くんが笑顔で受け取った。
また…ドキッとした。


潤「相葉さん何飲む?」


「え?あ…とりあえず…生かな…」


潤「分かった。すみませーん」


潤くんが手を上げてスマートに注文をしていく。
俺はただただ…その姿を見つめていて。


まだどんな人間なのか…よく知らないのに…。
こんなにも…好きになってるなんて。
我ながら…気持ち悪いな。


潤「相葉さんどうしたの?」


「え?」


潤「顔にやけてる」


「そ、そう?久し振りに飲むからかな…」


潤「そっか」


「あ、あのさ…潤くん」


潤「何?」


咳払いをしながら潤くんを見つめる。


「………雅紀って…呼んでくれる?」


潤「………」


潤くんの大きな瞳が丸くなる。


「あ、いやあの…さん付けって…遠いから何か…」


潤「ふふっ」


潤くんの目尻が下がり、笑い始める。


潤「相葉さん…面白い」


「え?え?」


笑ってる潤くんを見つめてるとビールと枝豆が運ばれてきた。


潤「いいなぁ相葉さん。好きだな俺」


「す…」


潤「じゃあ雅紀。今日は飲もう」


急な呼び捨てにドキッとした。


潤「雅紀も…潤て呼んでね」


「あ、うん…じ、潤…」


潤「じゃあ乾杯」


「乾杯…!」


グラスの音が…凄く心地よく聞こえた。
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