• テキストサイズ

CRIME【気象系BL小説】

第6章 não deixe


潤「ははっ。そうなんだ…雅紀面白い」


「ええ?そう?そんな事初めて言われた」


潤「もしかして天然なんて言われる?」


「えっ…しょっちゅうだけど」


潤「やっぱり!だよねー」


ポン、とテーブルを叩いて潤が笑う。
そのキラキラした飾らない笑顔が凄く眩しい。


見てるだけで…こんなに堪らない気持ちにさせられる人なんて…今まで居なかった。


俺は…ゲイなんだろうか。
でも…きっと違う。
翔ちゃんが居たから同性愛に免疫はあったし偏見なんてないけど…俺は女の子大好きだ。
男なんて…考えた事ないし…正直気持ち悪い。


だって女の子の方が…小さいし柔らかいし…いい匂いがするし…。
男なんて…ゴツいし…声低いし…。


でも…目の前に居るこの人は…そんな事根底から打ち砕く様に…俺の中にどんどん入って来て。


性別とかじゃなく…松本潤というこの人を…好きになってしまったんだと…時間が経てば経つ程思い知らされる。


潤「雅紀?」


「え?」


潤「ボーッとしてる」


「あ…ごめんごめん。大丈夫」


潤「そろそろ出ようか?もうこんな時間だし…」


時計を見ると22時を回っていた。


「ごめんね。遅くまで付き合わせて」


潤「いいよ。雅紀と居たら楽しくて時間忘れちゃった。まだ話し足りない位だよ」


そう言って潤は伝票を持って立ち上がった。


話し足りない…その言葉につい俺の手は…その潤の手首を掴んでいた。


潤「雅紀?」


「あの、さ…まだ時間平気なら…場所変えない?もっと…静かな場所で…」


潤「………」


俺がそう言うと…潤のさっきまでの明るい瞳が…少し艶を含んだ様に感じた。


潤「いいよ。行こ」


そう言って歩き出す潤の背中を俺は急いで追い掛けた。
/ 161ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp