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CRIME【気象系BL小説】

第6章 não deixe


「あ、あぁっっ…」


智「翔くんっっ…翔っっ…」


「あ、駄目っっ…またくるっっ…」


智「あ、も…おいらもっっ…」


「来てっっ…智くんっっ…」










微睡みから目覚めると…智くんが俺の顔を見つめていた。


智「………おはよ」


「………はよ」


彼の手が…俺の肩を撫でる。


「何時…?」


智「もうすぐ6時」


「………帰らなくてよかったの?」


智「うん」


「………奥さんは…」


智「里帰り出産中」


「………それでか…」


ゆっくりと身体を起こす。


智「翔くん…?」


「奥さんが居ないから…ここに来たんだ。都合よかったから…」


智「確かに…居ないからこうしてここに居るけど…でも…どうしても逢いたかった」


「………何で寝たんだよ俺と…奥さん…居るのに」


智「じゃあ君は…何で俺と寝た?」


「それは…」


智「………恋人は?今日は居ないの?」


「………は?」


振り返ると…智くんが腰を降ろしてシャツを掴んだ。


智「恋人…居るんだろ?この間君に電話したら…出たよ。もう二度と近付くなって…」


「………そ…れって…」


まさか…潤…?


智「翔くん…おいら達…また…逢えないか…?」


智くんの言葉が…俺の胸に突き刺さった。
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