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CRIME【気象系BL小説】

第6章 não deixe


「それじゃ…気を付けて」


智「うん」


玄関の扉が扉を開けながら…智くんが振り返る。


智「さっき言った事は…本気だから」


「………奥さんはどうするんだよ。子供ももうすぐ産まれるんだろ…」


智「分かってる。分かってるけど…それでも逢いたいんだ」


「………都合良すぎる…」


智「また…電話する。話し合おう」


「………分かった」


頷くと…手を引かれ、抱き締められる。


「見られるよ…」


智「誰も居ないよ」


そう言いながら…智くんの唇が重なる。
離れると…彼の目尻が下がる。


智「じゃ」


「うん」


智くんを見送ろうと並ぶと…数メートル先でこちらを見ながら佇む男の姿があった。


「………潤…!」


潤「………」


智「………潤…?」


暫く俺達を睨み付けた後、何も言わずにこちらに近付いて来る。


潤「何してんだよ朝っぱらから…」


智「………この声…」


潤「………どうも」


そう言うと…潤が俺の肩に手を置いた。


潤「このゲス不倫男。人のもんに手出してんじゃねぇよ。帰れ」


「潤!」


智「そう…君が翔くんの…」


「智くん…」


潤「じゃあな」


「ちょっ、潤!」


潤が無理矢理、俺の手を引いて部屋に押し込んだ。
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