第2章 〜2〜
(京都についたーーー!)
電車と新幹線を乗り継ぎ、今日に降り立った。
(天気もいいし、旅行日和だなぁ……)
久々の旅行でテンションを上げながら、とりあえず荷物を預けるため旅館に向かうことにした。
(えっと……旅館は駅から徒歩10分……道はこっちかな?)
慣れない場所でもさして不安は無かった。
今までの人生で1番に無性に気分がいい日だった。
重たいキャリーバッグを引きすりながら旅館へ到着し、チェックインをして荷物をお願いすると、受付の着物を着たお姉さんが声をかけてきた。
「この後回る場所はもう決まってるんですか?」
「あー、いえ、とりあえずその辺ふらふら回ってみようかなって思ってて」
「駅の向こう側に本能寺の変の跡地があるんです。もし歴史に興味がおありでしたらぜひ!その近くにとても景色のいい川がありますよ。もう紅葉も少し始まってるのでお時間があればぜひ寄ってみてください。」
「へぇー。ありがとうございます。行ってみますね。」
「はい。どうぞ、お気をつけていってらっしゃい。」
お姉さんに笑顔で送り出されて旅館を出た。