第14章 愛
山崎
「みわのご両親の事を調べたら、
君を江戸に奉公に行かせたこと凄く気に病んでるみたいだったよ。
きっと今戻ったら温かく迎えてくれると思う……」
みわ
「山崎さん…それ本気で言ってるんですか?」
くやしくて、辛くて…涙が出る。
山崎
「…………ごめん………
やっぱり柄じゃないこと言うもんじゃないね…
君のそんな顔みたくないのに………」
みわ
「……」
私の涙で濡れた頬を撫でてくれる
山崎
「このまま君を安全な場所に一時的に避難させて、
全ての事が落ち着いたら、
女中でもなく…友人でもなくて……その……
嫁として迎えに行きたいと思ってる。」
みわ
「!?」
山崎さんはそう言うと…
私の左手の薬指にダイヤが付いたリングをはめてくれた。
山崎
「本当はネックレス買ってあげたかったんだけど…
それじゃ嫁さんになってもらえないからさ、リングにしたんだ。」
みわ
「山崎さん……」
今度は嬉しくて目に涙が溢れる…
忙しい目だ。
山崎
「いつ死ぬか分からないし、
沢山悲しませてしまうかもしれないけど……
この先ずっと、、俺、、山崎退に、、
みわの監察役を務めさせて下さいっ!!!」
山崎さんはそう言うと私に右手を差し出してきた。
みわ
「山崎さんたら……ふふっ……」
私は山崎さんの右手を両手で優しく包み込む