第14章 愛
私はこの日、
山崎さんが手配してくれていた長屋へと避難した。
勝手に真選組を離れてしまった事を気にしていたけれど前もって土方さんや近藤さんに山崎さんが伝えてくれていて問題にはならないらしい。
山崎
「カレンさんは出ていくって言ってたよ。」
みわ
「小川さんは?」
山崎
「小川さんも朝一で旦那さんのところへ行くとか…」
みわ
「イボさんは?」
山崎
「明日、娘さんが迎えにくるよ……」
みわ
「最後にせめて一言だけでも…お礼が言いたかったなぁ……」
こうして、
短すぎる女中の仕事、屯所生活に幕を閉じた