第14章 愛
河川敷に着く
みわ
「………」
誰も居ないから立ち尽くしていると…
“バフッ!”
!(´⊙ω⊙`)!
突然後ろから誰かに抱きしめられた。
みわ
「…!」
「これやってみたかったんだ。」
私の身体の体温が急に上がる感覚と、
心臓が高鳴るのも感じる。
(山崎さんだ…)
みわ
「…だめですよ山崎さん。
お見合い相手の方に悪いです……」
私は出来るだけ戯けながら言ってみた。
山崎
「…あんなのお見合いなんかじゃない。
勝手にそんな流れになって…
俺は……」
山崎さんが更に私を優しく強く抱き寄せる。
山崎
「君の事が好きなんだ……ずっと、ずっと!こうしたかった!
なのに…立場上…君を抱きしめたくても、助けたくても出来なかった…」
みわ
「やまざ…」
山崎
「君に溺れてしまったみたいでさ…
何をしていても、何処にいても、君の事を考えちゃうんだよね…」
みわ
「…」
山崎
「…よく聞いて佐藤さん…いや、みわ。」
(´⊙ω⊙`)
(山崎さん…)
山崎
「…もう屯所には戻っちゃだめだ。」
(´⊙ω⊙`)
みわ
「え……」
山崎
「これから大きな混乱が起きる…
…もう水面下では起きているけど。
これは“もしも…”じゃなくて絶対に起きる。
真選組も必ず巻き込まれる…
だからもう…みわは屯所に戻ったらだめだ。」
みわ
「い、嫌です!!私は真選組…それに山崎さんと!」
私を抱きしめている山崎さんの手をほどき、
山崎さんと向かい合わせになる。
みわ
「山崎さんと一緒にいたいの!!
好きって…言ってくれたじゃない!」
山崎
「分かってよ!!
俺だってこんなこと言うの辛い…んだから…」
みわ
「………」
突然いろいろな事を言われて悲しくて、
ポロポロ溢れる涙。