第13章 三
みわ
「…やっぱり深夜にケータイの持ち主さがすのは大変ですね。
わたし、明日、お掃除しながら聞いて回ります…」
斎藤
プラカード→(…ありがとう、どうやらそうした方が良いみたいだZ)
私はケータイを胸にしまう。
みわ
「斎藤さん…あの……お願いしたい事があるんですが……」
斎藤
プラカード→(なに?)
みわ
「玄関に行きたいんですけど…あの作業場の前を通らないといけないんです。。
見たなっ!!って言われて殺されたら嫌なので、
そこまで付いてきてくれませんか?」
斎藤
プラカード→(良いZ。でも帰りはどうするの?大丈夫なわけ?)
みわ
「中庭伝いで部屋まで帰ります。」
斎藤
プラカード→(それ良いZ!)
さっそく斎藤さんに付き添ってもらい作業場辺りまでくる…
作業場の電気がついていた。
斎藤
プラカード→(姿勢を低くして)
みわ
プラカード→(あ、はい。)
作業場の中にいる何者かに気付かれないように
しゃがんで通り過ぎようとしたとき…
斎藤さんが私の目を手で覆ってきた。
∋ω∈
みわ
「あの……」
そのまま斎藤さんは私を作業場から離れた場所まで連れてきて
やっと手を離してくれた。
みわ
「どうしたんですか?」
斎藤
プラカード→(佐藤さんには見せたくなかった…Z)
何かあったんだと悟り、
深く追求するのはやめた。
みわ
「斎藤さん、ありがとうございました。」
斎藤
プラカード→(いや…気にしないで。楽しかったから。)
みわ
「私も楽しかったです!それでは…」
斎藤さんと別れ詰所の玄関から外に出る。
みわ
「今日は雪降ってないから、
土手まで散歩に行こうかなぁ…」