第12章 この気持ちを隠すつもりはない【大倶利伽羅】
「…慣れ合うつもりねぇ」
「ろ、ロビン!聞いた!?この人、ロビンちゃんを可愛いくないって」
「…あ、おいっ」
私が慰めてあげるねえ、と足の上に居たロビンは彼女の胸の中に収まる。
そして、あたまをよしよししてもらってロビンも気持ちよさそうに目を細めた。
「先輩!もう一度聞きますけど」
「…」
「うちのロビンは可愛いですよね!」
「…ソイツは野良だけどな」
へ、屁理屈!と彼女は赤い舌を出す。
そんな1つ1つの動作が、キラキラと光って目が離せなかった。
俺は猫も彼女に奪われてしまったし、もうすぐ終わる昼休みにあくびをかいて芝生の上に見を預ける。
先ほど見ていたキラキラが闇の中まだキラキラとひかっていた。
頭の上から聞こえる俺を呼ぶの声に猫ばかりじゃなくて俺にも構って欲しくて、手を伸ばし引き寄せると、俺の胸の中はゆっくりと温度をあげていす。
「倶利伽羅先輩!?寝るなら一人で寝ればいいじゃん…!」
「…うるさい」
俺と五十嵐の鼓動だけを聞いて、俺は少しづつ夢の中へと誘われる。
最初は抵抗していた彼女も、だんだんと太陽の暖かさにまけて静かになって行くのを感じた。
俺も誘われるままにその身を預ける事にした。
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起こしにくるのは光忠の役目。