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この世で美しい物をあなたに

第2章 初めての訓練



―スミレの部屋では―

「にしても…兵長キツすぎでしょ、午前は全部訓練で潰れちゃったよ…はぁ…」


―弟の部屋では―

「…リヴァイ兵長の訓練…キツイけど楽しいなあ
さっさと食って身支度しなくちゃ」

―数分後、訓練所にて―

「お待たせしました!リヴァイ兵長!」

「ああ…俺もさっき来たとこだ」

「よかったぁ〜あれ?お姉ちゃんは?」

「チッ…遅刻か」

「すーみーまーせーん!身支度してたら遅くなりました!!!!って、いったぁ〜涙」

「遅い、さっさと来やがれマヌケ」

「す…すみません 」

「それでリヴァイ兵長…次はなんの訓練ですか?」

「あぁ…次は立体機動を使いこなすための訓練だ」

「そうですか…てことは、バランスからの訓練でしょうか?」

「あぁ…そうだ…エルド!グンタ!さっさと持ってこい!」

「「はっ!」」


カチャカチャ

「あげますね?」

「は、はい!よろしくお願いします!」

「お姉ちゃん頑張れー」

「…あ、意外といけるかも…」

「…筋肉ない割にはバランス感覚いいんだな」

「それ、褒め言葉になってませんよ…兵長」

「…そうか、次だ、降ろせ」

「はい!…では降ろしますね」






「次、お前だ…弟さんよ」

「は、はい!」

(どうしよう…バランス感覚はあんまり自信がないんだよね…)

「じゃぁ…あげるね?」

「あ、お願いします」

キィ―…

「…や、やった!できた!できたよ!お姉ちゃん!」

「うん!よかったね!スイバ!」

「…降ろせ」

キィ―…

「2人共これに関してはなかなかだな…悪くねぇ」

(…褒めてくれたんだよね?)

「ありがとうございます!俺は…お姉ちゃんよりバランス感覚が鈍いので凄く不安でした…」

「…ほぉ、良くやったじゃねぇか」

そして弟は目を輝かせながら泣いていた
その時スミレはリヴァイの後ろに潜む黒い影を見た

「...」

「…どうした…姉さん」

「いえ…なんでも…ありません」

その時のスミレの顔は青ざめていたがリヴァイは良くないことだろうと思いこれ以上聞くのをやめ名前を聞くことにし弟のスイバに聞くことにした

「そーいやぁ…てめぇらの名前はなんだ?」

「あ!私は、スミレ・サルビアです!弟はスイバ・サルビアです!」

「そうか、スイバ…ちょっとこっちにこい」




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