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この世で美しい物をあなたに

第3章 兵長とのひとときを…



リヴァイはスミレを慰めた後、リヴァイ達はスミレの部屋に着いた

「…なんもねぇが?…水流しっぱじゃねぇか!チッ勿体ねぇ」

「あはは…怖すぎて水止めるの忘れてました」

「…はぁ、今回は許す」

「…ありがとうございます」

そしてスミレはやかんに水をいれ、沸騰させていた時だった

「…見えたのか?今日…」

「!?…い、いえ、何も見てません」

「…じゃあなぜあんなに青ざめていた?本当の理由を言え…俺に隠し事は無しだ」

「うっ…じ、実は…」

スミレはリヴァイに今日見たものを全て話した
そしてリヴァイは

「…そうか、死神か…そりゃぁ怖ぇもんを見ちまったな」

「…はい…はぁ、絶対私…死神に狙われてますよ…憎たらしい様な目で…あれ?死神って目がないですよね?」

「ああ…空想上そうだな」

「じゃぁ…私はどうして…憎たらしいと感じたんでしょうか…」

「俺の予想だが…」

「「霊気」」

「…」
「…」

「同じ…事でしたね…」

「…ああ…そーいやぁ、てめぇは手相の中に仏願があるのか?」

「え?仏願?なんですか?それ」

「…はぁ…見せてみろ」

そしてリヴァイはスミレに近づくとスミレの左手の平を表に持ち上げ、親指の第1関節を必死で見た

「あの…兵長?」

「てめぇ…仏願があるじゃねぇか」

「…え?そうなんですか…仏願ってある人は何かあるんですか?」

「…パニックならないか?」

スミレは何のことか全然分からず黙って頷くしかなかった

「…エルヴィンから聞いた話だが…」

そしてリヴァイは先程、エルヴィンから聞いた話をスミレに話した

リヴァイはスミレの顔を覗くように見つめると
どこか安心しているが少し怯えてる様な難しい顔をしていた

「…怖いか?おもしれえ面してるぞ」

「…怖くないと言ったら…嘘になります…です…が…」

「?」

スミレは迷っていた、リヴァイが居れば怖くないと言おうとしたが、それでは情けなく思えてきたのだ

「…いえ、なんでもないです」

「そうか…相談があれば乗ってやる…だから、1人で抱え込むな…倒れたりしたら大変だからな」

「…はい」

そうだ、悩みは言葉にした瞬間小さくなる、それをスミレは頭の隅に置いておいた…悔いがのこらないように…
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