第1章 出会ったきっかけ
ある日のこと。
私は中央病院に向かうため普通に通勤していた
病院に着きやることは1つ。
起床時間になる前に紅茶を飲むことだ。
患者が起きれば飲む暇など滅多にないためこの時間は私にとっては楽しみの1つである。
そして起床時間になる10分前になると私はいつもの様に食器を片ずけ、白衣を着た。
そして患者さんの所へ行き、いつも通りに体調チェックを済ませた。
―仕事が一段落し、社員専用の食堂へ向かった。
「今日はカレーか...」
昼からカレーは少しキツイがまぁいいだろうと思い
そのカレーを食べ終えた。
そして食堂から出ようと扉を押そうとしたら
向からグイッと引っ張られた感覚がしたと思うと
目の前がグラッとした。
「おい、大丈夫か?」
「あっ!はい!大丈夫です!すみません!!...って...あ...」
私は目の前の男性を見上げたとたんに血の気が
スー...っと引いていくのが分かった。
そう、目の前にいたのは紛れもなく
リヴァイさんだった。
夢歩が青ざめるのも無理はない。
彼は中央病院のNo.2なのだ、そしてすぐ隣には
エルヴィン院長もいた
最悪だ...よりによってこの2人とは...
と思っていると
「...すまない」
「...え?」
突然の謝罪で驚いてしまった
そして、私はスグに
「あ!いえ!こちらのほうこそすみませんでした!
その...いきなりぶつかってしまって...」
私は恐る恐る顔を上げるとリヴァイは少し目を見開いていたがスグにいつもの目に変わり
「次からは気を付けろよ」
と言われた。私は心中で貴女が引っ張るからバランス崩したんですがね...と苦笑していた。
―そして仕事に戻り患者の様態をチェックしていると
1人の患者の顔が良くないことに気づいた。
「大丈夫ですか!?顔色悪いですよ!?」
「あぁ...すまない...体調が少し悪い」
そして私は、テーブルに置いてある食事に目をやった
「...とりあえず、食事をとりましょう」
と言いその患者の様子を見て、大丈夫だと判断し
その場を去った。
そして、私の班の(病院に班なんてあるのか?)班長であるミケにさっきの患者の事を話すと今すぐ行こうと言った。
そして彼はその患者を見て
「体調悪いんですよね?今すぐ検査しましょう。夢歩、準備を頼む」
「はい」