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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第3章 怪しい依頼にはご用心⁉︎


「君に依頼を理由をした理由はただ1つ。…君が欲しいんだ」



私は自分を指差せて、「へ?」と言ってしまう。


「要するに君のことを雇いたいのだ…おい、ステラ!」



マスターがそう言うと燕尾服の男、ステラは私に紙を渡してきた。



「ここは《ルーコイド・ターキス・カンパニー》のアジトであり、我々の家だ」





最初は冗談かと思っていた。


ルーコイド・ターキス・カンパニーと言えば、世界各国で恐れられている犯罪組織だ。


私ももちろんその名を知っていた。


組織に関する情報は一切なく、突然現れて犯罪を犯す極悪非道な組織。


それがルーコイド・ターキス・カンパニーだ。




「う、嘘ぉぉぉ…じゃないですよね」



情のない声を出して、私は紙とマスターの間で視線を彷徨わせる。



渡された紙には【契約書】と書かれていた。



「ルーコイド・ターキス・カンパニーで働かないか、アオメ?」



そう言いながら私に万年筆を渡してきた。



「えっと…1つ聞いてもいいですか?

断ったらどうなりますか?」



私がそう聞いた瞬間、背後でいくつもの殺気が感じられた。


後ろを見ればメルロさん、クレナさん、ステラさんが私に銃を向けていた。



「ご存じの通り、我々の存在を知った後にここから出れるのは屍になった時ですよ?」



ニコッとメルロさんが笑ってそう言った。


その笑顔を見て、私はすぐにマスターに向き合う。



「ー万年筆をお借りしてもいいですか?」




こうして私は雇われることになった。





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