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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第8章 忍び寄る恐怖と出会い


「ーーあ、そこ泣きながら書いたから涙でぼやけてるね…」


不意に聞こえた声に私は全身が凍りつく。


「朝ごはん作ってくれたの?ありがとう」


そう言って私を後ろから抱きしめてきた。

なんて言えばいいのか分からないほどの恐怖が私を取り巻く。

殺気とは違う狂気的な愛とでも呼べばいいのだろうか。



声が出ない…ミカが怖い…



「どうしたの?震えてるけど…。

朝起きたら隣にお姉ちゃんいないからビックリしたよ。何処にも行かないで」



耳元でそう囁くと彼は私の手から日記を取り、何事もなかったかのように向かいの席に座った。



ーパンッ


「さ、食べよっかっ!いただきます」



不意に彼が手を叩いた瞬間、私は呪縛から解かれ体が動くようになった。



「い、いただきます…」



今のはなんだったのだろう…。

背中には冷や汗が伝っているのが分かる。

とにかく彼を敵にしてはならないことがよく分かった。





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