第3章 変わる日常
外に出ると、あたりは真っ暗で、明るいのはお月さまくらいだった。
それに、まんまる!
昨日は綺麗な夕日
今日は綺麗な月
まるで、これから先いい事があるよって言われているみたいに感じる。
嬉しくなってニコニコしていると、後ろから歩いてきた菅原先輩が隣に立った。
「綺麗だな」
『はい、とても!』
しばらく月を見つめて
菅原先輩の方に顔を向けると、目が合う。
クスッと2人で笑ってしまった。
「帰ろっか」
そう言って先に歩き出す。
ちょっと浸ってから、
『はい!』
と返事して菅原先輩を追いかけた。