第3章 変わる日常
「大丈夫だよ桜木。あと1ヶ月あるんだし、2教科ならなんとかなるよ。」
『えっ…でも理数は絶望的ですよ?』
「俺が教えてあげる」
そう言って頭をポンポンしてくれた。
「気絶するぐらい東京遠征行きたいんだろ?」
勢いよく頭を縦に振ると、
「それは、俺達だって同じだ。だから、協力する。」
そう言って笑ってくれた。
思わずドキッとしてしまって、顔が熱くなるのを感じる。
「俺も遥と東京行きたい!影山もそうだよな?」
「お、おう」
目を合わせてくれなかったけど、口をとんがらせつつも日向に同意してくれた。