第6章 枢の過去
~枢の回想~
オレは枢。6歳だ。オレの家は大きい。いつも皆とは違った生活をしている。だからよく自称・召使いの友達に「お坊ちゃまは銀河家の御曹司なのですから、このような仕事は僕たちがやります。」とか自分で出来るようなことも友達に任せる。
これはこれで楽しい。友達はよく家に遊びに来てくれるし、友達にも召使いをしてくれる子がいる。この皆とは違った生活はすごく楽しかった。
でもこんな生活は長くは続かなかった。父さんの会社が倒産した。
「もう、この家も売ることにしたんだ・・・」
そんな・・・
そんなことがあった翌日、オレは両親に大きめの家に連れて行かれた。
中から男の人がでてきた。
「今日から枢をよろしくお願いします。」
えっ・・・
「枢、今日からここで暮らすのよ。」
母さんが言った。そして両親は、
「元気でね・・・枢・・・」