第1章 刀剣との出会い◎
???「誰だ貴様」
瞬きした瞬間だった。
ろくに動けそうもない体だったのに。
あっという間に私は背後を取られた。
『!!』
私の首元に刀の冷たい感触が伝わる。
???「もう一度聞く………貴様は誰だ」
低い声が耳元で囁かれる。
男の免疫がない私は、ぶあああっと顔を赤くして
『あっ、え……えぇ、と……、……ですっっ!!!』
審神者と言わず実名を名乗ってしまった。
???「新しい審神者…か。」
察しがお早い。
『そそそ、そうですそうです!!!』
思いっきり頷く。
???「なら…………この傷、直せるのか…」
『は…………っ、はい、もちろんです!!』