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俺らのマネは地味子さん。

第11章 EIGHT






ー安田sideー


「・・亮、落ち着いた?」

俺の言葉に亮は黙って頷いた。

さて、何から話せばいいか・・
この中でわかってるのは俺だけみたいだし。

ヨコちょが気付いてくれるとは予想外やった。
どっちかとゆーと信ちゃん辺りかと思ってたんやけどな。


「おい、ヤスそろそろ話せ」

黙って見守ってくれていたしぶやん。
イライラとした様子から亮が落ち着くまで我慢してくれてたんやと気付く。

「白元ちゃんに暴力はダメなんだよ」

「暴力って俺は
「女の子相手に怒鳴ってビビらせて、腕掴もうとした時点で暴力やで」

押し黙る亮にこれ以上はあかんかな・・

「なぁ、あずみさんって暴力受けてたん?」

マル・・
何でこんな時に限って鋭いんや・・

ハッとした表情を向けてきた亮に俺は頷くしかなかった。

「ちょい待てや!
何でヤスがそんな事知ってるねん!!」

「すばる、落ち着け」

「具体的には知らない。
ただ・・、亮の昔やったドラマの話の時に気付いただけ」

「あん時に?」

「白元さんの感想がリアルやった。
あの人、自分の事話さんけど嘘は付かへんねん。
言葉の端々にちゃんとヒントがあるんよ」

だから気付けた。
信ちゃんも聞いてたら気付いてたで、きっと。

「・・・俺ッ・・あかん事したんや・・・」

ほんまは言いたくなかった。
知られたくない過去の1つや2つ、誰にでもあるもんや。
それをおれが勝手にみんなに言うのもおかしな話やねん。

でも、ここで誤魔化して知らんまままた、誰がやらかしたらそれこそこいつらは立ち直れんやろ?

「だから、ヤスあんな事ゆーてたんか」

「あー、すばるくんちから帰る時ゆーてたな」

マルと大倉は納得したみたいに頷き合ってた。

そうや。
俺は白元ちゃんに安心して欲しかった。
関ジャニがいてる場所で安心して欲しかった。






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