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俺らのマネは地味子さん。

第11章 EIGHT





朝から引っ切り無し流れるVTR。
テレビから聞こえるNEWSのヒット曲は亮ちゃんと智久くんの話題で盛り上がっていた。

携帯が鳴り、出ると山田。
短く返事を返して俺はテレビを消した。

マンション前に止まってる車に乗り込むと、中にはキャップを深く被った亮ちゃんと信ちゃんがいた。

「今日あずみさんいてへんの?」

何気なし聞いた。
運転席に山田、助手席に事務所の人間 高橋さんが乗っていた。

あずみさんの事だから亮ちゃんを心配して同行すると思ってたのにな。


「後から合流しますよ」

「あー、他のメンバー担当なん?」

山田の言葉に俺はそう解釈した。

「違ゃうで、マスコミがおるから暫く白元は送迎から外れるんやろ?」

「えっ?信ちゃんどーゆう事?」

亮ちゃんも俺と同じ様に驚き、信ちゃんを見ていた。

「村上さんは気付いてたんですね」

山田の言葉に信ちゃんの言葉が間違いないと証明してる。
俺は意味がわからんかったんや。

何で?


「・・マスコミに怖気付くヤツなんてマネージャーやないで」

鼻で笑う様な亮ちゃんの声。
明らかに怒ってた。

まさか・・
あずみさんはそんなヤツと違ゃう。
でも、何で送迎を外れるかわからへん。


「亮、早とちりや。
白元はマスコミやない、エイターのために出てこんねん」

「「えっ?」」

「俺らの仕事中、白元がスタジオに入らん時がある」

「入ったとしても収録が始まってからですね。
休憩になる前や収録が止まる前には必ずスタジオを出ていますよ」

えっ?
どーゆう事?





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