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俺らのマネは地味子さん。

第14章 ELEVEN






ー丸山sideー


しぶやん、裕ちん、亮ちゃんが立て続けにやられた。
ゴクリと隣で唾を呑む、ヤスと信ちゃん。
大倉は、寝起きでついてこれないのかポカーンと大口を開けてた。


もしかして、全員あるんやない?
でも、俺たちは地味子と呼んでへん、よね?
あかん、自信が無い・・・

亮ちゃん攻めが終わったのか、視線をこっちに向けてくるあずみさん。
ドキドキと動悸が止まらない。


「大倉さん」

そうや!大倉も地味子って呼んでたな!!


「・・えっと、俺ついていけてねぇんだけど。
白元さんは地味子って呼ばれるの嫌なん?」


お、おい!大倉!!
お前、ほんまチャレンジャーやな!!


「嫌に決まってるやん、女の子だよー。
俺、しぶやんに助言したのに聞いてへんしさー」

呟く様に言ったヤスの言葉にあずみさんは頷き返したん。

「仮にもみなさんはアイドルです。
女心をもう少し理解すべきかと思います」


仮にもって・・
アイドルなんだけど・・
ジャニーズだし・・

何だろ、この違和感。
いつものあずみさんよりかなりの辛口や。

そう思ってると突然、信ちゃんが立ち上がりあずみさんに近付いた。


「やっぱり、白元酒飲んだ?」

「「えっ?」」

酒?!

「近付かないで下さい」

そう言って伸ばして来た信ちゃんの手を弾くあずみさん。

おっ!
あかんやん、これ!
明らかにあずみさんはやらない行動や。


「はぁ・・、亮」

ピクッと肩を揺らした亮ちゃん。
この様子だと、あずみさんが飲んでるの知ってたな。


「俺やない!俺は飲ませてへん!!
ホットワインやて、知らんかったんや!!」

「どうゆーう事や」


亮ちゃんが言うには、あずみさんの部屋でお茶を出されたらしい。
それをが実はホットワインで、たまたま溢してしまった。


「えっ?匂いだけ?飲んでへんの?」

大倉の疑問は最も。
飲んでへんのにあずみさんは、匂いだけでこの状態や。


「おん!
だから、酔ってるとは思えへんかったで・・」

確かに喋り始めるまで気付かなかった。

だからか!
だから、珍しく声上げて笑ってたし頬がピンク色なんやな!!








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