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俺らのマネは地味子さん。

第14章 ELEVEN





「「えっ?」」

「白元ちゃんが声出して笑った」

「あ、白元さんがいてる・・・」


あ、大倉が起きた。
目を擦りながら大倉は、明らかに寝惚けてるんだろう。


「白元さん、笑顔可愛ええなー」
と、ニッコリ笑ったんや。

「大倉さんの方が笑顔可愛いですよ」

返し方はいつもの白元。
だけど、その頬はほんのり紅い。

照れてる・・
あかん、何やその表情。
それを惹き出した大倉を睨む見るがニコニコと笑い満足そうに頷いてた。




「今日ここにどんな顔で来ようかと悩みました」


みんなを見渡しながら、呟く様に話す白元。
その表情はさっきと違い、辛そうや。


「待て、地味子。
お前の話の前に俺たちの話を聞け」

「・・嫌です」

えっ?嫌?
何で!?

まさか、拒否られるもは思ってなかった。
すばるも同じでポカーンと口を開いてる。


「私、こう見えて怒ってます」


そう切り出した白元はまず、すばるに視線を向けた。


「渋谷さん、地味子って何ですか?」

最もな意見や。
まさか、地味子とあだ名が付けられてるとは夢にも思ってないだろう。


「いや、その・・・ごめんなさい」


ペコッと頭を下げるすばるに頷き返し、次に俺を見てきた。


「横山さんも地味子って言いましたよね?」

「いや、あれは本名言うわけにはいかないやろ?
あの場だけで普段は白元って呼んでるやん」

「マネージャーでも良かったのでは?」

「・・・すまん」

「ごめんなさいは?」

「・・ごめんなさい」


あかん、めっちゃ怖い。
何やこの圧力、半端ないわー。

納得してくれたのか、視線がどっくんに移った。
はぁ・・、手汗がヤバイ。


「にし
「ひぃぃっ!す、すみませんでした!
とても反省してます、ごめんなさいっっ!」


白元が声をかける前に勢い良く頭を下げるどっくん。
そんなどっくんに白元は再びニッコリと笑い掛けた。


「錦戸さん」

「はいっ!」

「何に反省してるの?すみませんって何に?
ごめんなさいってどうして?」


あははっ と、どっくんの乾いた笑みが聞こえる。

ほんま、あかん。
俺たちは敵に回してはいけない人を敵にしたらしい。




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