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俺らのマネは地味子さん。

第14章 ELEVEN







ー大倉sideー

ホテルに着き、各自の部屋で一旦着替え等済ませた。



「おつー、来てる?」

「ヤスとマルは来てるで」

「じゃなくてさ」

「まだや」


そう言って部屋に招き入れてくれた信ちゃん。
とりあえず、みんな信ちゃんの部屋に集まる事になってた。


「すげー、何これ」

テーブルに溢れかえったビールやツマミ。
乗りきれへん分は床に置かれてた。


「山田が持って来たで」


そう言って先に飲んでるマルとヤス。
何もしないで待つ事が出来ない様子や。

明らかに落ち着かない様子。
ソワソワしてる。

まぁ、しょうがない。
ほんまに来るかどうかさえ、わからへんからな。


「あっ、肉あるじゃんこれケータリングの残り?」

見覚えがある料理。
確か、昼間食った肉や。


「ぽいでー って、誰か来た」


ドアベルの音に立ち上がる信ちゃん。
来たのは、すばるくんと横山くん。


「あれ?どっくんはまだなん?」

「あいつ泣きすぎて寝てるとちゃうん?」



確かに・・
眠たい。

時刻はもう、深夜。
テレビからは新年を告げる特番が流れてた。



「・・マルちゃん白元さん来たら起こして」


そう言って信ちゃんのベッドに潜り込んだ。

コンサートの疲れもある。
何より今日は、他の事にも神経を使った。

限界に近かったんや。


「ええけど・・
ちゃんと起きてな」

「うーん」


生返事を返し、俺の意識はすぐに微睡みの中に溶けていった。








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