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俺らのマネは地味子さん。

第12章 NINE






ー大倉sideー


どこや?どこや?どこにいてんの?!

踊りながら、歌いながら、俺たちは頻りに視線を動かした。

でも、どう探しても白元さんがいない。
姿が見えへん。


白元さんやで!
そんなもん1発でわかるはずや!

だって、毎日毎日あの姿見てたんや。
スーツに髪まとめて、メガ・・ネでって!!

あかん!
もしかして、もしかするかも!!





「し、信ちゃーーーん!!!」


早着替えの最中。
パン1になっていた信ちゃんの腰に絡み付く。


「何やねん!!
大倉、今じゃれ合ってる暇ないで!!」

「し、私服かもしれん!」

「あ''ぁ?!」

「だから!白元さん私服とちゃうの?!
こんな所、スーツだと逆に目立つやん!!」

「・・ほんまや!
あいつの事や、念には念を入れてるはず!!」


うわっ!
めっちゃツバ飛んで来た!!

信ちゃん興奮しすぎ!!


「じゃ、髪型も違うかもしれないよ!」

スタッフに誘導され、ステージに向かいながら叫ぶマルちゃん。

あかんやん!
俺、スーツ、髪型、メガネで探してたわッ!!!


「大倉は右回りやろ?
俺は左や、とりあえず俺たちで確認や。
わかったな?」


信ちゃんの言葉に俺は大きく頷く。

他のメンバーには書き置きする事になった。

だが、どこをどう探しても見つからへんねん!!


あかん・・・
おらんかも。

その時インカムから声が聞こえて来た。



【横山より、関ジャニメンバーへ。
目標、メガネが伊達なために掛けていない可能性あり、以上】


えっ?横山くん?
伊達メガネ?えっ?


【おい!ヨコっ、何でお前が地味子の眼鏡が伊達って知ってんねん!!!?】


インカムの奥から微かに聞こえる、すばるくんの叫び声。

2人は今、着替えの最中。
白元さんの格好についてメッセージを残していたのを読んだのだろう。

でも、インカム使うなんて横山くん流石・・・

チラッと信ちゃんを見ると明らかに眉間がピクピクしてる。
笑いながら怒ってる信ちゃん・・・

あかんぐらい、笑えた。






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