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俺らのマネは地味子さん。

第12章 NINE





ー村上sideー


白元とコンサート、俺たちにとってどちらも大事なものだった。
コンサート後に行く方法もある。
けどな、ほんまそれでいいんか?


「ヨコ、すばる」

山田と言い争いする2人は俺の声に振り返った。

「予定通りにするで」

「「!!」」

本来の予定は、このままホテルに宿泊や。
何せ次の日もコンサートがある。


「何で!」
「行こうよ、信ちゃん!」

「行っても白元に怒られるだけやで。
よー考えてみん、白元は望むか?
俺らが寝ずに来て、会って、そのまま次のコンサートして。
白元が望むと思うか?喜ぶと思うか?」

誰も何も言わんかった。
そうやろ。
望むはずかないんや。

1番関ジャニの事思って行動してた、白元がそんな事に喜ぶ女じゃねぇ。


「・・山田、白元は今日来るのか?」

「社長と会っているはずです」

「いつなら確実に会える?」


今の状態で白元がコンサート会場に現れる確率は低い。
出入り待ちしてるエイターの存在は知ってるはずだしな・・


「・・・」

「連れて来い。
山田、お前しか頼めへん。
絶対に31日のコンサートに連れて来い」

「・・わかりました」


真剣な視線で答えてくれた山田。
頼むで・・


「じゃ、みんなで作戦会議や」

「「えっ?」」

「このままモタモタしてちゃ、白元は確実に辞めちまう。
だったらドーンと1発やってやろーぜ」


沈んでいた顔が徐々に明るくなっていく。

そうや、お前らにはそんな表情は似合わん。
白元に俺らの意地を見せてやろーぜ。




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