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俺らのマネは地味子さん。

第12章 NINE






ー丸山sideー


コンサートツアーが始まり、残すところあと少し。
今年もカウントダウンの中継が入る事が決まってた。


「えっ?森本さん待ってや!
それ、どーゆう事すかっ!!」


リハ後の楽屋、知り合いのプロデューサーからの電話。
耳を疑った。

「マルー?どないしたん?」


俺の様子に信ちゃんが話し掛けてきたがそれどころじゃない。
森本さんから聞いた話を慌てて、検索サイトにキーワードを入力する。


関ジャニ
女マネージャー
週刊誌

出てきたサイトにアクセスすると、森本さんが言っていた内容がほんまに載っていた。


「信ちゃん・・みんな・・・」

「うん?」
「マルどーした?」

俺はみんなを見渡し、唾を飲む。
喉がカラカラだった。


「・・載ってんねん。
あずみさん・・週刊誌に載ってんねん」

「「!!」」

素早く近付いてきた、しぶやんに携帯を取り上げられる。
目を走らせ、内容を確認するしぶやん。

「なんやこれ・・」

「森本さん・・が、教えてくれたんよー。
・・テレビでは取り上げてへんけど、ネットに流れてるって」

あの日、亮ちゃんと信ちゃんがキレた記者。
アイツが書いた週刊誌の記事がネットに流れてた。

内容は、あずみさんの事で
根も葉もない捏造。
身体で仕事取ってるとか、謂れもない嘘ばかり。


「・・白元ちゃんこの事知ってるんかな?」

「知ってるやろーな、白元なら」

「知ってて黙ってるんやろ」


沈黙が流れる。
1度ネットに流れた情報は消せない。
不特定多数の人間見て、どんどん広がってく。

例え嘘だとしても、知らない人間にはそれが本当になってしまうんや。
ありえへん。
ありえへんで・・・


「あー、エイターの耳にも入ってるで」

「地味子の努力は何やったん・・
ほんま、最悪なバレ方やで」

どうしたらええん?
どうしたら守れるん?

「テレビに出るのも時間の問題やな・・」

「森本さんの話じゃ、森本さんの番組には出さないらしいで。
他はわからへんけど・・」

「出ませんよ」

その時、楽屋のドアが開き山田が入って来た。



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