【ハイキュー!!】Aphrodisiac*r18短編集
第4章 The love …【及川徹】
カフェを出て二人で寒い通りを歩く。
「この後何か予定ある?」
「特に…何も」
「そっか」
しばしの沈黙。先に口を開いたのは徹だった。
「ホテル行かない?名前ちゃんが良ければ」
「……うん」
カフェを出た通りの近くはラブホ街。例え今日であったばかりの相手だとしても"最近別れた"という同じ状況故、慰め合うのには持ってこいだった。
別にセックスに対して甘い幻想を抱く年齢でもないし特に抵抗もない。
私が了承すれば徹は携帯端末でよく行くというラブホを予約する。
「結構雰囲気良い所だよ。落ち着きがあって」
「そう、なんだ……」
この辺りのラブホはいやらしいものばかりだと思っていたけど、意外とそうでもないらしい。
「此処」
彼が足を止めたのは想像以上に落ち着いた雰囲気のホテルだった。