【ハイキュー!!】Aphrodisiac*r18短編集
第4章 The love …【及川徹】
「実は彼女に振られちゃってさ、ヤケになって一人で飲もうと思って来たんだよね」
と言うと、珈琲を飲み干す。
「えっ!? 実は私も一週間前に彼氏と別れて…奇遇だね」
「まじ?だから俺名前ちゃんに声掛けたのかな……」
彼は少し自嘲気味に言う。
「そんなオーラ出てたのかな、私」
「うん、ちょっとだけ寂しそうなオーラ出てた」
二人で笑い合う。
「あの…徹は何で振られたの?」
「んー、よく分かんない。突然"好きな人が出来たから別れるね"って言われた……上手くいってると思ってたんだけどなぁ」
飲み終わったコーヒーカップを弄りながら言う。
「そうだったんだ…」
「名前ちゃんは?」
「私は、浮気されちゃって…」
「え!こんないい女なのに勿体ない……」
「そんなことないって…!」
___そんなことない。私は今まで何人もの男と付き合ってきたけど、最終的にはみんな浮気して、私がそれを知って泣きながら振って終わり。
もし"いい女"だとしたらそんなことは無いはずでしょ?
「俺だったら浮気なんかしないけどね」
冗談なのか本気か。そんな表情で見つめられた時にはもう私も珈琲をのみ終えてた。