第2章 With Ray(レイ)
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その後、黒のメンバーと合流したレイとアリスは、セントラル地区から無事に黒の兵舎まで戻って来ていた。
談話室に集まった幹部たちは、今しがたガーデンで起こったことで盛り上がる。
「何なの、結局どういうことなの!?」
セスが信じられないと言うように話し出すと、フェンリルがそれに答える。
「つまり、あれだろ?赤の幹部同士で仲違いしたんだろ?」
「そのくらいわかってるわよ!そうじゃなくて、なんでそもそもそうなったのかってこと!」
「....確かにな。赤のクイーンは感じ悪いけど、ランスへの忠誠心は抜群のはずたがらな。」
セスとフェンリルの話を後ろから聞いていたシリウスが、談話室のバジルに水遣りをしながら物思いに耽るように言った。
「...俺はそれより、アリスが戻って来てくれて嬉しい。」
ボソリと呟いたルカの言葉に、アリスの肩がビクンと跳ねる。