第4章 With Luca(ルカ)
「あっらー☆もしかしてスプリングがハズカムしちゃったんじゃない!?」
「.......っ」
今から3日ほど前、最近ぼーっとしてることが多くなったルカの顔を覗き込んで、セスが言った言葉に、ルカは思わず喉を詰まらせた。
「す、スプリング...?」
「春が来た....つまり、恋しちゃったってことよ☆」
お茶目にウインクしてみるセスに、意味を判りかねたルカが眉根を寄せるが、顔が上気するのは気のせいではない。
「恋...?誰が?」
「ルカが☆」
「誰に?」
「アリスにっ!」
語尾にしっかりとハートマークを付けたセスが、楽しそうに言った。