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蝙蝠

第1章 大事



私はハリーに声をかけてから資料を持って隣の部屋に向かった。

資料は物凄い量だった。
整頓している途中でハリーが部屋を出る音が聞こえた。
彼は鍋洗いの罰則に慣れており、早く終わらせたようだった。
私はすぐに魔法を使って終わらせてスネイプのいる部屋に戻った。


「そこに座りたまえ。もうすぐ終わる。」
彼は机に向かってレポートの採点をしているようだ。

誰にも言ってないこと、それはスネイプ先生との関係だ。
そういう関係だということだ。
罰則という名の逢い引き。
とは言ってもまだ1ヶ月程度の仲ではあるが。


私は彼の後ろ姿が好きだ。いつまでも見ていられる。
いつもそうして彼を待ち、いつの間にか採点が終わっているのだ。


「すまない、待たせたな。」

『いえ、お疲れ様です。紅茶をお持ちしますね。』
私は杖を一振りして2つのティーカップに紅茶を入れ、机の上に置いた。
隣に座りに来たスネイプ先生は何か違う気がした。

ティーカップを置く音だけが部屋に響く。
私はこの何でもない時間がとても好きだった。



「...ローラ」
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