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蝙蝠

第1章 大事




「我輩の話はそんなにつまらないかね、Ms.サンズ、Mr.ポッター」


...しまった。数分前の自分を恨めしく思う。
あのスネイプ先生の話を聞かないなんて自分はなんて馬鹿なんだろう。
ハリーに話しかけられてついつい話し込んでしまった。
笑い声を我慢していたがバレていたようだ。
あのスネイプ先生だ。
グリフィンドールの私達はすぐ減点されるに決まってるし、下手したら罰則だ。


「申し訳ありません。」

とりあえず謝ってみる。謝るしかない。
そうすると先生はフン、と鼻を鳴らしてこう告げた。

「もうすぐ試験だというのに呑気なものですな。グリフィンドール10点減点。そして今夜罰則だ。」

スリザリン生がニヤニヤとこっちを見たり、笑ったり、馬鹿にしてくる。もう慣れてしまった。
懲りた私は授業が終わるまでしっかりと話を聞き、羊皮紙が真っ黒になるぐらいメモをした。


「ローラ、ごめん。僕のせいで...」

授業が終わってすぐさまハリーが申し訳なさそうに私に謝る。
気にしないで、と一言残して次の授業に向かった。
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