• テキストサイズ

狂気の傷痕【刀剣乱舞】

第9章 媚薬。


一言だけ言わせて欲しい。


(くっそ、疲れた…資材万歳。)


粟田口と他の短刀達の手入れも
済んだ時には夕方で無我夢中で
手入れをしていた一日だった。


怯えながら震えながら
一期一振様に支えられた短刀や


保護者の目がある中での手入れ
殺気を浴びながらの作業する方が
多かった気がする。


何だかんだで終了すると私は
自分の物置部屋へと辿り着き
布団へとダイブした。


三日月『お疲れだのう、主。』


ここまで連れてきてくれた
三日月様にありがとうございますと
お礼を言えばにっこりと微笑む。


一期一振様は弟様達と感動を
分かち合っているのでそちらを
優先してほしいと頼んだ。


終わった頃に三日月様が現れ
先日の行為が脳裏を掠めたけれど
手を借りることにした。


それほど私の体はボロボロだった、


三日月『ところで…のう、主…?』


布団に横になった私に近寄り
三日月様は覗き込み問いかけた。


三日月『呼び名は、決まったか?』


『えっ…と、』


正直おじいちゃんとかじぃじとか
呼んでもいいかな…って期待してた


だけど一度あの狂気的な愛を見たら
呼べなくなってしまった。


三日月『ん?』


『あの…宗…近様…とか。』


三日月『…ほぉ。』


『………駄目…ですかね?』


他に何も思いつかなかった。


三日月様は寝転ぶ私を
覆いかぶさり見下ろしながら
顔を近づけてきた…暗い影が
私を包み込み、目の前には…


三日月『淫らに悦ぶ時に
その名を口にされたら抑えが…
効かなくなりそうだと思ってな。』


楽しみで仕方ない…と微笑む
三日月様が…私に口付けをおとした。


『ん…ぅ…っ』


三日月『可愛いのう…お主は…。』


振れるだけのキスかと思えば
舌がぬるりと入ってくる。


頭の中がじんじんする程の
魅惑的なキスに心臓が高鳴る。


ちゅ…ぴちゃ…なんて音を
わざと立てながら吐息がかかり
しばらく三日月様のキス責めが
止まることは無かった。


三日月『あまり無理はしたくない、
だが…その顔で誘われてたら俺とて
止められぬぞ、』


期待してた表情だったのか
今となっては確かめる術はない…



/ 279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp