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狂気の傷痕【刀剣乱舞】

第4章 始動。


ここに綺麗な涙は似合いません
って伝えるとまた泣き出した。


やらかしたと思いながらも
お二人が待っているので、と
その部屋をあとにする。


すると部屋の傍にいたのは
お会いしたかったお二人で
何も言わずに微笑んでいて
今度は私と安定様を導いた。


加州『あーるじ、』


歩きながら私の腕をとって
腕を絡めた…その表情を見て
言葉は何もいらない事に気づく


どんな言葉でも敵わない
素敵な笑みで微笑んでたから


三日月『はっはっはっ、
茶菓子もあるからな。』


大きな手で頭を撫でてくれた
三日月様は優雅に微笑んでいて
大人の余裕が垣間見えた。


安定『足、大丈夫?』


安定様は私の背中を支えて
片方の手を持ってくれた。


私はさり気なく清光に
寄りかかって歩いていたから
その様子を見ての反応だ。


相手の動きをよく見ている
観察力の賜物なのだろう。


『大丈夫ですよ、
手…お借りしますね…?』


正直助かった…病み上がりに
霊力使うのはツラかった…。


安定『良ければおんぶするよ?』


(おんぶ流行ってんの?)


加州『おんぶなら俺がする!』


(張り合うなっ)


私を挟んでのおんぶしたがりの
お二人をやれやれと思いながら


『皆と歩く方が私は好きです。』


そう呟けば清光は強く腕をとり
安定様は繋いだ手に力が入る。


(喜んでくれて何よりです。)


三日月『良い審神者に巡り会えた
この本丸は安泰であるな…。』


ポンポンと撫でるその手に
子供扱いされながらも言葉に
励まされ嬉しくなった。


加州『あったり前じゃん!
俺が認めた主だからね!』


誇らしげに胸をはる清光


安定『この本丸の為にもっと
強くなってみせるからね。』


支えてくれる安定様。


三日月『若い者達に
負けてはいられぬなぁ。』


強い眼差しを灯す三日月様。





確実に繋がったこの絆
決して壊させたりするものか。


歩み寄ってくれた刀剣達を
私が守り抜いてみせる。





『よろしくお願いします。』


これからの意をここに示す。


勿論だとばかりに微笑む
大切な刀剣達に確かな繋がりを
心に感じながら全てを始めよう。




新たな出会いと物語。


ここから"共に"始めましょう。





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