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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第2章 臆病なその奥 甘蜜編/豊臣秀吉



「舞…っ、俺の名前を、呼べ」
「秀、吉、さん…っ」
「もっと…っ」
「秀吉、さん、あ、はぁっ、秀吉さん…っ!」


もう限界が近かった。
我儘かもしれないが、舞には自分の名前を呼びながら達してほしい。

秀吉は腰の動きを一気に早めた。
肌と肌がぶつかり合う音が響く。
快楽の波が一気に押し寄せて……

文字通り、めちゃくちゃに舞を犯した。



「秀、吉、さん…私、もうっ…!」
「俺も…だ、は、あ…」

自然に唇が重なり合う。
お互いの口内もを犯し、吐息が混ざりあった。



「秀吉さん、秀吉さん、ああっ、あっ…」
「く…っ、舞…!」



ーーー 瞬間。
頭に火花のようなものが散り。
舞に向けて、自分の全てが放たれた。










秀吉が目を覚ますと、まだ部屋の中は真っ暗だった。
まだ、夜は明けてないらしい。


ふと、傍らに温もりを感じて視線を泳がす。
すると、舞が一糸まとわぬ姿で秀吉にぴったりくっ付き、規則正しい寝息を立てていた。


(あ、そうか。 昨日、舞と……)


片肘を付いて、眠る舞を観察する。
舞の首筋には、無数の赤い花びらのような跡が残っていた。


昨日の事を思い出し、我ながらがっつきすぎたな、と思う反面で……
あまりに幸福な時間だったと、思わず顔がほころぶ。

ただ、誰かに首筋の跡を必死に言い訳する舞を思うと、ちくりと心が傷んだ。




「ん……」
しばらく寝顔を眺めていると、舞がうっすら目を開いた。
眠そうに、しょぼしょぼとまばたきをする。




「あ、秀吉さん、おはよう…」
秀吉に気がついた舞が、寝ぼけた声で言葉を紡ぐ。
「まだ夜が明けてないから、もう少し寝てろ」
「ん、大丈夫。 せっかく2人で居るのに、寝ちゃ勿体ないから」




(無自覚で可愛い事を言う所、直さないと駄目だな)




そんな事を思いながら、舞の額にかかった髪をかき上げた。



「身体…痛くないか」
「大丈夫、秀吉さんは心配性だね」


舞がふふっと笑う。


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