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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第2章 臆病なその奥 甘蜜編/豊臣秀吉



「ああっ」
「くっ……舞……」
「秀、吉、さんっ」



舞の中は、きつく、そして燃えるように熱い。
全てが絡みついて、自分を締め上げる。
意識が飛んでしまいそうになるのをぐっと堪えて、秀吉は舞の顔を見た。


(綺麗だ)


余裕なんて無い筈なのに、やけに冷静にそう思う。
ほんのり汗ばむその高揚した顔が、何よりも綺麗で。

でも、もっと、快楽に歪む顔が、見たい……!



「あっ、んあっ」
急に動き出した秀吉に、舞の口からするりと喘ぎ声が漏れた。

一回突き挿し、二回突き挿し、その感触を確かめるように。
狭い中をかき分け、何度も何度も何度も。
舞の身体に自分自身を突き立てた。



「待っ…て、秀吉、さん、あっ」
「どうして」
「いや、あ、ああっ」
「散々煽ったのは、舞だろ。 俺だって『いや』だ」


待ってなんて聞いていられない。
余裕なんて無いと言った筈だ。

舞が、あんまりにも締め付けるから。
今にも達してしまいそうなのを、必至に堪えているんだ。



「…舞、愛してる…っ」
「はぁっ、ああっ、んぁ、あああっ」
「…舞…っ」


腰の動きは止めずに、舞に口付けを落とす。
額に、頬に、唇に。
舞は背中に腕を回したかと思ったら、痛いくらいに爪を立てられた。


「くっ……」
「あ、ごめ、ん、なさい」
「謝るな、いいからしがみついてろ」


お互い、呼吸が荒い。
部屋には、二人の息遣いと、濡れた水音が響くだけ。

結合部分が、熱く溶けて混ざりあって…
二度と離れないんじゃないかと思う位に。




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